『大切』を大切に

念願のバレエスタジオを始め、大好きなバレエの仕事を続けることができる幸せ。
元々子ども好きで、教えることも好きなので、今とても幸せです。

でも…

どんなバレエスタジオにしたいのか?
どんな風に子どもたちを育てたいのか?

実はそこがハッキリと見えてなかったんです💦

国内外で活躍する、素晴らしいバレエダンサーを育てたい!
有名なコンクールに入賞させたい!

もちろん、その気持ちもあります。
でも、ガンガンとコンクールに出してバレエだけをやり込むようなやり方には、どうしても違和感があります。

バレリーナとして生きていくとしても、1人の人間として素晴らしい大人になって欲しい。
そこは絶対に譲れないところです。

バレエを通じて認め合うこと助け合うこと努力すること。
さらには、友だちにも自分にも負けたくない!という気持ちも大切にしたい。

バレリーナになるという事はとても過酷で限られた厳しい世界だという事もよくわかっています。
残酷なことに、バレリーナにみんながみんななれるわけではない…

じゃあ、楽しいだけで終わらせていいのか?
んー、それもまた違う。

先日、来年中学生になる生徒のママとお話する機会がありました。
なんだか申し訳なさそうに
『中学生になったらダンス部に入りたい。でも、バレエも好きだから細々でもいいので続けたいんです…』と。

その言葉を聞いた時ものすごくうれしかったんです💖
あー!私が目指しているのはこれだったんだ!!
と気がつきました。

バレエを『大切』に思う気持ち⭐️

私は小さい頃からとにかくバレエが大好きでした。
でも実は、1度も将来バレリーナになりたい(なれる)とは思っていませんでした。
どこどこのバレエ団に入りたい!留学したい!
なども一切思ったことはありません。
こんな人私ぐらいでした笑

じゃあなぜここまで来れたのか…
それはバレエが大好きでかけがえのないものだったから。

あんな風に踊りたい!
あの人みたいになりたい!
もっともっと上手になりたい!

そんなことをずっとずっと思っていました。

ひたすらバレエが好きでした。そして大切でした。
その延長で東京バレエ団で踊り、今子どもたちにバレエを教えています。

子どもたちにはそんなかけがえのない
『大切』
という気持ちを長く持ってもらいたい。

バレエの仲間も大切な仲間
バレエでの経験も大切な経験
そしてバレエそのものが自分にとって大切なものに⭐️

『大切』って人それぞれの概念ですよね。
いろんな『大切』のカタチがあります。

バレエを真剣にがんばり上を目指している子へ…
私にはバレエしかない!!
なんて重くならなくていいんです。
少し肩の力を抜いて、
バレエがあるから毎日がちょっと幸せ。
バレエを大切に思う気持ちを忘れなければ、どんな辛いことだって頑張れるはず。

ちょっと自信はないけどバレエが好きな子へ
細々ですが…
なんて後ろめたく思わないでください。
続けたいって気持ちは、何よりバレエを大切に思ってくれてる証拠。
私には何より嬉しいことです💖

これからも子どもたちの『大切』を大切にしていきたいです。